2008年10月29日
老化
明日、うるま市の健康講話です。
資料作り、やっと終了ということにします。
そのまま添付します
老化
老化とは一般的に「年をとるにつれて身体の機能が衰える事」とされています。
老化現象として具体的に、運動機能の低下、物忘れ、白内障、皮膚のしわなど、病気とまではいかない衰えのほか、血管が衰えて動脈硬化などになりやすいことがあげられます。
最近ではこのような現象には活性酸素が深く関わっている事がわかってきました。
活性酸素障害がもたらす疾患
<皮膚のしわ>
太陽の紫外線は身体の表面を通りぬけ、皮膚細胞の水分や弱い活性酸素を刺激して、
最強の活性酸素が発生し、皮膚のタンパク質やコラーゲンに取り付いて破壊する。
その結果皮膚のはりがなくなってしわになる。
<白内障>
60歳代では60~70%、70歳代では80~90%、80歳代では100%が罹っているといわれている。
目のレンズの働きをする水晶体という部分が黄色や灰白色に濁る疾患。
レンズが濁るため、そのままにしていると視力を失ってしまう。
目も皮膚と同様に、常に紫外線にさらされていて、活性酸素の発生しやすいところです。
活性酸素からの攻撃から自らを守るため、水晶体の表面には活性酸素の影響を抑える酵素やビタミンCが豊富にふくまれています。
しかし、年をとるにつれて酵素の量が減り、活性酸素の量が抑えられなくため、白内障になりやすいと考えられています。
特に、糖尿病では、酵素の活性が著しく低いことで、糖尿病性白内障へと進行しやすいのです。
<黄斑変性症(網膜変性症)>
近年、我が国でも加齢性黄斑変性症が急増しています。
(アメリカでは成人失明原因の第1位です)
発症の原因にはやはり活性酸素や脂質過酸化が考えられています。
網膜の視細胞にはDHAが多く含まれており、活性酸素の障害を受けやすい。
黄斑変性の部位にはα-トコフェロールが減少していることが報告されたり、ゼアキサンチンの摂取により多くの改善例が報告されています。
<関節炎など>
肘や膝の関節が痛むリウマチ性関節炎も老人に多い病気。
この病気は免疫機能の異常が原因。白血球が自分の細胞を敵とみなし、活性酸素を用いて攻撃するため、炎症や痛みがおこる。
関節には活性酸素に対抗する酵素が少ないため、集中的に攻撃をうける。
<痴呆症>
痴呆症には「アルツハイマー性痴呆症」と「脳血管性痴呆症」がある。
「アルツハイマー性痴呆」の原因はまだよく分かっていない。
活性酸素によって脳の脂質が酸化されて“老人斑”が異常に多いため、活性酸素が原因ではないかとも考えられるている。
「脳血管性痴呆」の場合はおおむねの原因は動脈硬化。
活性酸素などが動脈硬化を促進させた結果、脳の血管がつまって脳梗塞や脳出血になり、後遺症としておこる痴呆である。
<生活習慣病にかかりやすい>
中年以降にかかりやすくなる動脈硬化、糖尿病、ガンなどの生活習慣病の発生にも、活性酸素が大きく影響している事がわかってきている。
退行性疾患
<変形性関節症>
中高年の骨関節疾患の中で、腰痛と並んで最も多いのが膝関節痛です。その大部分は変形性
関節症とされています。関節軟骨の磨耗が主な病態で、突然発症したのではなく、長い年月をかけて悪化していく加齢現象です。
避けられない老化過程の一部と考えられているが、体重増加により増悪するケースも少なくない。
<骨粗鬆症>
骨は常に代謝(壊されて作りかえられる)されて正常に保たれているが、加齢に伴いそのバランスが崩れて骨量が減少すると、骨粗鬆症になる。
特に女性においては65歳以上になると約半数が骨粗鬆症の状態といわれている。骨粗鬆症が進行し、大腿骨頚部骨折をおこすと、寝たきりを余儀なくされその苦痛ははかりしれない。
骨粗鬆症は薬などによる治療が困難なので、栄養や運動など日常生活の中でリスクを軽減することが大切です。
機能低下に伴う疾患
老化とは極端な表現ですが、細胞数の減少を意味します。
80歳の人の細胞数は20~30歳の人に比べ3分の2に減少しているといわれます。
高齢者の活動の衰えの原因は重要臓器の機能低下によるものです。これは、臓器細胞数の減少に伴い、予備力の低下に基ずく生体恒常性の不全をきたしやすい状態です。
<神経細胞の減少>
アルツハイマー病や脳血管障害による認知症では、海馬での神経細胞が極端
に減少している事が確認されている。
<老人斑>
加齢とともに老人斑(リポフスチン)の沈着が増加する。
顔に表れるしみ(老人斑)と同じ現象は、脳や心臓の筋肉にもおこる。
痴呆老人の脳には老人斑がみられるが、近年その実態は神経突起の変性であることが解明された。
しみの原因となる物質リポフスチンは、特にビタミンEが不足している臓器に多く認められる。
<神経伝達物質の減少>
大脳の知的機能を発揮するのに重要なアセチルコリン量は老化に伴い減少するが、アルツハイマー型痴呆症での病的脳では、著しい減少がみられる。
<脳の循環血液量の減少>
心拍出量の約15%もの血流が脳に送られる。
加齢とともに脳血流量が減少するが、活発に社会活動を続けている高齢者はその変化がみられないという。
<脳代謝の変化>
脳の重さは身体全体重の13分の1だが、基礎代謝の4分の1をしめるほどエネルギーを必要とする臓器です。
加齢とともに循環血液量の低下に伴い、脳の酸素供給量も減少する。
(過度の血圧下降や血糖値の下降は痴呆をまねく危険性があります)
<ホルモンの変化>
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は腎臓や性腺で作られ、これを材料に男性ホルモンや女性ホルモンが作られる。
DHEAは7歳くらいから血中に分泌され、男女とも思春期に急速に増加し、25歳でピークななり、
以後加齢とともに減少して、75歳ごろにはピーク時の10%程度に減少する。
DHEAの減少は老化の要因の一つと考えられ、性ホルモンのバランスの乱れにより、更年期障害や生活習慣病の原因となります。
資料作り、やっと終了ということにします。
そのまま添付します
老化
老化とは一般的に「年をとるにつれて身体の機能が衰える事」とされています。
老化現象として具体的に、運動機能の低下、物忘れ、白内障、皮膚のしわなど、病気とまではいかない衰えのほか、血管が衰えて動脈硬化などになりやすいことがあげられます。
最近ではこのような現象には活性酸素が深く関わっている事がわかってきました。
活性酸素障害がもたらす疾患
<皮膚のしわ>
太陽の紫外線は身体の表面を通りぬけ、皮膚細胞の水分や弱い活性酸素を刺激して、
最強の活性酸素が発生し、皮膚のタンパク質やコラーゲンに取り付いて破壊する。
その結果皮膚のはりがなくなってしわになる。
<白内障>
60歳代では60~70%、70歳代では80~90%、80歳代では100%が罹っているといわれている。
目のレンズの働きをする水晶体という部分が黄色や灰白色に濁る疾患。
レンズが濁るため、そのままにしていると視力を失ってしまう。
目も皮膚と同様に、常に紫外線にさらされていて、活性酸素の発生しやすいところです。
活性酸素からの攻撃から自らを守るため、水晶体の表面には活性酸素の影響を抑える酵素やビタミンCが豊富にふくまれています。
しかし、年をとるにつれて酵素の量が減り、活性酸素の量が抑えられなくため、白内障になりやすいと考えられています。
特に、糖尿病では、酵素の活性が著しく低いことで、糖尿病性白内障へと進行しやすいのです。
<黄斑変性症(網膜変性症)>
近年、我が国でも加齢性黄斑変性症が急増しています。
(アメリカでは成人失明原因の第1位です)
発症の原因にはやはり活性酸素や脂質過酸化が考えられています。
網膜の視細胞にはDHAが多く含まれており、活性酸素の障害を受けやすい。
黄斑変性の部位にはα-トコフェロールが減少していることが報告されたり、ゼアキサンチンの摂取により多くの改善例が報告されています。
<関節炎など>
肘や膝の関節が痛むリウマチ性関節炎も老人に多い病気。
この病気は免疫機能の異常が原因。白血球が自分の細胞を敵とみなし、活性酸素を用いて攻撃するため、炎症や痛みがおこる。
関節には活性酸素に対抗する酵素が少ないため、集中的に攻撃をうける。
<痴呆症>
痴呆症には「アルツハイマー性痴呆症」と「脳血管性痴呆症」がある。
「アルツハイマー性痴呆」の原因はまだよく分かっていない。
活性酸素によって脳の脂質が酸化されて“老人斑”が異常に多いため、活性酸素が原因ではないかとも考えられるている。
「脳血管性痴呆」の場合はおおむねの原因は動脈硬化。
活性酸素などが動脈硬化を促進させた結果、脳の血管がつまって脳梗塞や脳出血になり、後遺症としておこる痴呆である。
<生活習慣病にかかりやすい>
中年以降にかかりやすくなる動脈硬化、糖尿病、ガンなどの生活習慣病の発生にも、活性酸素が大きく影響している事がわかってきている。
退行性疾患
<変形性関節症>
中高年の骨関節疾患の中で、腰痛と並んで最も多いのが膝関節痛です。その大部分は変形性
関節症とされています。関節軟骨の磨耗が主な病態で、突然発症したのではなく、長い年月をかけて悪化していく加齢現象です。
避けられない老化過程の一部と考えられているが、体重増加により増悪するケースも少なくない。
<骨粗鬆症>
骨は常に代謝(壊されて作りかえられる)されて正常に保たれているが、加齢に伴いそのバランスが崩れて骨量が減少すると、骨粗鬆症になる。
特に女性においては65歳以上になると約半数が骨粗鬆症の状態といわれている。骨粗鬆症が進行し、大腿骨頚部骨折をおこすと、寝たきりを余儀なくされその苦痛ははかりしれない。
骨粗鬆症は薬などによる治療が困難なので、栄養や運動など日常生活の中でリスクを軽減することが大切です。
機能低下に伴う疾患
老化とは極端な表現ですが、細胞数の減少を意味します。
80歳の人の細胞数は20~30歳の人に比べ3分の2に減少しているといわれます。
高齢者の活動の衰えの原因は重要臓器の機能低下によるものです。これは、臓器細胞数の減少に伴い、予備力の低下に基ずく生体恒常性の不全をきたしやすい状態です。
<神経細胞の減少>
アルツハイマー病や脳血管障害による認知症では、海馬での神経細胞が極端
に減少している事が確認されている。
<老人斑>
加齢とともに老人斑(リポフスチン)の沈着が増加する。
顔に表れるしみ(老人斑)と同じ現象は、脳や心臓の筋肉にもおこる。
痴呆老人の脳には老人斑がみられるが、近年その実態は神経突起の変性であることが解明された。
しみの原因となる物質リポフスチンは、特にビタミンEが不足している臓器に多く認められる。
<神経伝達物質の減少>
大脳の知的機能を発揮するのに重要なアセチルコリン量は老化に伴い減少するが、アルツハイマー型痴呆症での病的脳では、著しい減少がみられる。
<脳の循環血液量の減少>
心拍出量の約15%もの血流が脳に送られる。
加齢とともに脳血流量が減少するが、活発に社会活動を続けている高齢者はその変化がみられないという。
<脳代謝の変化>
脳の重さは身体全体重の13分の1だが、基礎代謝の4分の1をしめるほどエネルギーを必要とする臓器です。
加齢とともに循環血液量の低下に伴い、脳の酸素供給量も減少する。
(過度の血圧下降や血糖値の下降は痴呆をまねく危険性があります)
<ホルモンの変化>
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は腎臓や性腺で作られ、これを材料に男性ホルモンや女性ホルモンが作られる。
DHEAは7歳くらいから血中に分泌され、男女とも思春期に急速に増加し、25歳でピークななり、
以後加齢とともに減少して、75歳ごろにはピーク時の10%程度に減少する。
DHEAの減少は老化の要因の一つと考えられ、性ホルモンのバランスの乱れにより、更年期障害や生活習慣病の原因となります。
Posted by yunnta at 01:20│Comments(0)
│yunntaの講座
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。