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2012年11月29日

鉄欠乏性貧血の治療と問題点

病院で貧血と診断された時には、一般に経口鉄剤(内服薬)が使われます

経口鉄剤は、非ヘム鉄で吸収はされにくい形態の鉄です。

また経口鉄剤は、消化管症状の副作用で継続して内服していくことが難しいことも多いのです。

貧血が高度になったり、経口の鉄剤が飲めないなどの場合

鉄の静脈注射や輸血が行われることがあります。

消化管経由(口から入れる)でなく、直接血管内に投与された鉄は

身体で活性酸素の発生に関与し、生体に障害を与えてしまいます。

また、過剰症をおこしやすいのです

過剰な鉄は臓器に蓄積して臓器を障害してしまいます

過剰鉄がすい臓に蓄積すれば糖尿病、肝臓に蓄積すると肝硬変

心臓に蓄積すると不整脈や心筋症

発ガンのリスクも増大します

鉄は排泄経路が決まっているため

一旦過剰になると是正することはかなり難しいのです


分子栄養学に基ずく栄養療法を行っていると

鉄欠乏性貧血は一番に多い疾患です。

かなりひどい貧血や、なんらかの疾患との関連があり

病院での治療を必要とするケースも多いのですが

やっかいなのは、

病院では、安易に鉄の注射が行われている事です。

最近は私たちと一緒に分子栄養学を勉強する(してきた)医師も多いのですが

その医師の方がたの中に

「悪いと思いながら、鉄の静注をするんだよね」

と話す医師がいました

患者さんには悪いと思いながらやるってどういうことでしょうか・・・

悪いと思いながら、なぜやるのでしょうか

目先のデーターがよくなるから?

すぐ元気になるから?

貧血の治療として確立しているから?


医師の真意はわからないのですが


学んで知ったのですから、患者に悪いと思う医療行為は

してほしくないです























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Posted by yunnta at 18:42│Comments(0)貧血
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