テレビや雑誌で、コラーゲン食材やサプリメントの広告をよく目にします。
コラーゲンというと、思いつく食材は、フカヒレ? すっぽん? 私は沖縄県民性から、豚軟骨をすぐ上げます。
コラーゲンは、皮膚の真皮、骨、軟骨、靭帯、腱などを作るタンパク質の一種です。
ヒトの体内のすべてのタンパク質の3分の一はコラーゲンといいます。
コラーゲンは、プロリン、グリシン、リシンなどのアミノ酸が、3つ合わさって出来ています。
なので、フカヒレや、すっぽん、軟骨には、コラーゲンを構成するアミノ酸が多く含まれているのかもしれません。
では、フカヒレなどを食べれば、すぐに、私達の身体のコラーゲンになるのでしょうか?
美肌つくりに本当に効果があるのでしょうか?
コラーゲンはタンパク質なので、食事から摂取すると、胃や腸のタンパク分解酵素により、アミノ酸やペプチド(アミノ酸が数個つながった状態のもの)に分解されます。ですので、コラーゲンのまま吸収されることはありません。
一旦、消化酵素によりアミノ酸までバラバラになってしまうと、身体の様々なタンパク質合成に使われるので、皮膚のコラーゲンに合成されるという確証はないのです。
ただコラーゲンペプチドという状態で吸収され、そのペプチドが全身で見つかっているという、マウスによる実験はあるようですが、ヒトでの証明はまだないのだそうです。
しかし、タンパク質(アミノ酸)を多く含む食事をすることは、
肌のため!とか、膝のため!とか、場所は特定(自分で指示)出来なくても、体内のコラーゲン合成を促し、美肌や健康維持に役立ちます。
コラーゲンの構成は、アミノ酸だけでなく、ビタミンCも必要です。
コラーゲンの3つのアミノ酸の水酸化というのに、ビタミンCが必要なのです。
ビタミンC欠乏症状の代表にあげられる壊血病は、コラーゲンの合成が出来ていない病態です。
また、コラーゲンの合成には、鉄も必要です。
アミノ酸とビタミンCにより形成され、さらに鉄により立体構造が固定、維持されます。
血管、歯肉もコラーゲン多いところですので
低タンパク、貧血のある状態の方が、青あざが良くできる、歯肉の出血などあるの症状がきになりませんか?
コラーゲン合成が出来ているという事は、血管が丈夫になるということです。
低タンパク、貧血のある状態でスポーツをしたら、ケガにつながります、コラーゲンはもろい状態ですので・・・
コラーゲンの合成低下は、美肌ばかりか、健康も脅かします。