疾患と栄養状態
慢性の病気の治療をしている方の栄養相談を受ける事も多いのですが
なぜこんなに酷い貧血が治療されていないのだろう
また、なぜこのような体力(栄養状態)で
この治療に踏み込んだんだろう
と思う事が多くあります
貧血を例にすると
癌の治療中の方
リウマチの治療中の方
高血圧の治療中の方
心臓疾患の治療中の方
腎臓機能障害の治療中の方
もともとの貧血があった場合
病気により二次的に貧血になった場合など違いはあるが
ヘモグロビン10以下でも、そのままにされている
人によっては、定期的にされている検査で
明らかに次第に貧血状態が悪くなっているのに
貧血に対しては何の手だてもされていない
なぜ? 年齢的にしょうがないから?
これこれの疾患にかかっているからしょうがないから?
貧血(血液)の専門医ではないから?
栄養状態が悪いのをないがしろにしているのは
疾患を診て、人を診ずの感じがします。
病気の場所(障害を受けている臓器)に豊富な酸素と栄養分を運ぶ事で
その臓器の再生する力
また障害を受けていない残された細胞を活性することにつながるのです。
貧血ということは、血液が薄い、血液により運ばれるべき酸素が薄い状態です。
また、貧血が起きている時には、すでに体の中で様々な栄養素の消耗しての、成れの果てなのです。
細胞を作るたんぱく質、ビタミン、ミネラルも欠乏している状態なのです
医療従事者にお願いしたいです。
今、大切な患者さんが、体に負担のある治療をする事前に
(あの方のデーターどうだったったかな?)
(ヘモグロビンは? アルブミン値は? コレステロール値は? リンパ球数は?)
気にかけてほしい。
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