3月の中旬に、ある女子高校生のお母様から、
『娘の健康状態についてご相談したい』との連絡が入りました。
(そのお母様も以前に栄養療法を受けたことがありました)
しかし、当の娘さんは、スポーツ系の部活を一日たりとも休みたくないと
なかなかタイミングがつかめないでいました
私の方に相談に来て、また検査の紹介などで病院に行くなどの手間暇かけるより
本人がいけるタイミングで、分子整合栄養学を知っている医師(産婦人科)の受診でも良いですよとお話ししておきました。
3月末に、いよいよ娘さんから
『筋肉がだるい』
『頭痛が毎日ある』
『部活のランニングについていけない』と
身体がしんどいので、病院行ってみようかな!とのタイミングがあり
ご紹介した産婦人科を受診し、血液検査を受けました。
検査を受けてから一週間後に産婦人科を受診したその足でユウケイ事務所に深刻なご様子で、
お父様、お母様、ご本人と3人でいらっしゃいました。
検査結果は
ヘモグロビン 7.7
ヘマトクリット 27.9
血清フェリチン 5以下
と酷い貧血です。
産婦人科クリニックの先生からは、即刻スポーツ(部活禁止)が云われたといいます。
そうです、このままスポーツを続けていると、スポーツ中に失神、心臓の障害、ケガなどを負う心配があります。
また今回の検査は、貧血にターゲットを絞っているため、貧血の原因などを調べる詳細な検査を今後受けなければならないことを
3人へお話しました。
お父様も同席してのカウンセリングでしたが、月経の事をたずねると
初潮は小6の頃
25日周期で月経がある、5日間ほどで3日目までは量が多い
中学時代から現在のスポーツをしている
高校生になっても、身長は伸びている
部活の顧問は、部活前後の飲食、プロティンやアミノ酸飲料を摂る事を禁止している
食事は、偏食もないし、量もよくとっている
などを聞きました
産婦人科クリニックで、鉄剤、ヘム鉄のサプリメントと、どちらでもよいとの選択肢を云われたようで
お母様が以前にヘム鉄サプリメントを摂っていた経験がある為
私の方からヘム鉄サプリメントを購入していきました。
出来れば、貧血改善(ヘモグロビン合成)には、ヘム鉄、ビタミンB6・B12・葉酸を含むB群、タンパク質(アミノ酸)なども必要ではあるのですが、あれもこれも購入できない事情もあるので
B群、タンパク質を多く含む食品の説明書きを渡し、動物性食品を多く摂るようにすすめました。
10日毎に1ボトルを購入に来ていただいたので、
2粒×4回~5回で摂取している様でした。
そして、お母様とご本人とで本日来店されて、3ボトル目を購入しました。
高校3年生の彼女が嬉しそうに報告しました
『1ボトルを飲みきった時に検査してもらって、ヘモグロビンが10台まで上がっていた
それから一週間後に
内科に行ったときに、11.7でしたと』
お母様は嬉しそうに
『これほどまでに、ヘモグロビンが上がるとはすごいですね!』
これは、彼女が、学校へもピルケースの中にヘム鉄を入れ持って行き、頻回に摂ったからでもあるんですよね。
内科に行った時に、というのには続きの話があって
婦人科の先生から、念のため貧血が内科的な病気が原因でないかを確かめるためにと、血液内科を紹介され受診した時の事
その内科の先生に、『今はヘム鉄サプリメントでここまで改善しました』と話しても無関心な様で
逆に『ヘモグロビン7.7でスポーツしてもあまり問題は無いのではないの?』
『スポーツ選手は、高地トレーニングなどでヘモグロビンを上げて、スポーツパフォーマンスを上げる事もしているし』のようなことを話していて
お母様は『こりゃダメだ!、もうここで、この先生の貧血に対する考え方が分かった』と
おっしゃっていました。
私も、ビックリです!同じ医療者として、恥ずかしいです。