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 大阪勉強会の主題は『骨代謝と循環器疾患のかかわり』でした。

 「人は血管とともに老いる。」
 これはウィリアム・オスラーの有名な言葉です。
 血管の老化と共に人間は老化していくのです。

 骨粗鬆症血管石灰化には密接な関係があり、
 骨粗鬆症の予防、治療が血管の老化予防にもつながると
 考えられる。

 ・・・とのことです。

 では、骨粗鬆症とはどんな事をいうのでしょうか・・。

 分かっている様で言いあらわし難いのですが・・

 WHO(世界保健機構)は『骨塩量(骨密度)の減少により
 骨微細構造の破綻をきたし、骨強度が低下し、骨折に対する
 リスクが高まった全身疾患』と表しています。
 

 またNIH(米国立衛生研究所)は、
 『骨強度は骨密度と骨質の両方が反映する』 
 という表現でまとめています。

 難しい言葉があちらこちら出てきますが、

 ここでのポイント電球
 骨強度を決定する因子として、骨密度の他に骨質があるという事です。
 
 ●ではここで骨の構造と代謝(壊されて作られる)について
  
  前に骨粗鬆症の時にもかきました
  骨は、土台となるたんぱく質(コラーゲン)部分に、
  ミネラル(リン酸カルシュウム)が結合した
  構造をしています。

  骨の内側は網目構造になっていて、この部分を海綿骨

  その外側を皮質骨と呼びます

  海綿骨は代謝回転が速く(約2年では入れ替わる)、

  皮質骨は比較的代謝回転がゆっくりしています

  骨量(骨密度)の減少は、まず骨の内側、

  つまり海綿骨部分から起こり始めます。


  背骨(脊椎)は海綿骨が多い

  また、大腿骨頚部(足の付け根の骨)の95%は海綿骨で、

  同じく踵骨(踵の骨)も代謝の活発な海綿骨が95%を占める

 ●骨密度の測定
   現在、骨密度は原則として、
   腰椎の骨密度を測定する事になっている

   腰椎での測定が出来ないときは、下記の方法で測定する

   ① 大腿骨頚部(足の付け根)
  
   ② とう骨(手の付け根)

   ③ 第2中手骨(人差し指の付け根)

   ④ 踵骨(かかとの骨)

   ②や③の測定方法は安価で簡単な検査なため

   健診や人間ドックで広く行なわれているが

   骨粗鬆症により、骨折が多発する脊椎や大腿骨頚部の
   骨密度との関連は強くない。

   つまり、②、③の方法は手の指や、手の付け根は
   代謝回転のゆっくりした皮質骨であるため、

   骨密度をみるには適していない


   ②と③で骨密度が低いといわれた場合は
   もちろん骨粗鬆症が心配だが、

   ②と③の方法でOKといわれた場合でも、
   決して安心は出来ないということです。

   ④は超音波による方法で、骨粗鬆症の進行や診断、
   骨折の危険度モニターとして適している。
  

   かかとの痛い人は骨密度の減少
   
   大腿骨頚部や背骨の骨折のリスクが心配です。

   確実な方法で、骨密度の測定をすすめます。

   

    
   続けて骨を強くする骨密度と骨質について
   書いていきます。

   また後日・・・。

 
   



   


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この記事へのコメント
yunntaさん、こんばんは。

「骨代謝と循環器疾患のかかわり」,有難う御座います。 

「人は血管とともに老いる」ですね。筋力は適度に使用することで老化を遅らせることを実践できそうですが、血管の老いることを遅らせることが出来るのでしょうか。

「骨の構造と代謝」について,とってもわかり易く説明して頂きありがとうございます。
骨密度の減少は海綿骨部分から起こること、
即ち、代謝の活発なところの海綿骨から起こるのですね。

何か普通の生活の中でかかとの痛いほかに骨密度の減少を知らせるシグナルはないのでしょうか。

次回を楽しみにお待ちしています。
暑さ厳しい中,お身体を大切にして下さい。
ありがとうございます。
Posted by 白州の爺や at 2008年08月11日 22:56
yunntaさん
早速の勉強会の報告、ありがとうございます。
最近、81歳のお婆ちゃんが、かかとが痛いと言っていました…
骨密度が低下してきたのかな…
と思っていましたが、やっぱりそうでしたか。
CaMgを飲ませなくっちゃね。だけど、うちのお婆ちゃんは、液体のカルシウムを飲んでるんですよ。あとで、有効なカルシウムの摂り方も教えてくださいね。
Posted by アーシャアーシャ at 2008年08月13日 16:10
白州の爺や様
いつもありがとうございます。
骨代謝と循環器疾患のかかわりを、ゆっくりですが報告していきますので、どうぞ飽きずにお付き合いください。

普段の生活の中で骨密度の減少を知る方法・・
例えば慢性的に感じる腰痛、背部痛も、
筋肉の衰えと比例して、背骨の骨粗鬆のシグナルとも考えられます。
また、少し栄養学的に専門になりますが、
五十肩などと呼ばれる肩関節周囲炎や尿管結石の中にも、カルシウムパラドクスという
原因があることが多くあります。
*カルシウムパラドクスとは、血中のカルシウム濃度が不足すると、副甲状腺ホルモンに刺激され骨からカルシウムが溶け出し、血中の濃度を補います。溶け出しすぎて血中であまったカルシウムが、関節(肩関節周囲や、膝関節)、肋軟骨、血管壁、尿管結石になる病態です。つまりは、食べることが不足して、血中に不足していたカルシウムが、自らの骨から溶け出したものが身体の柔らかい組織に沈着しているのです。
直接的に骨粗鬆症を自覚していなくても、
このような病態があれば『骨は痩せているかな~』と推測されます。
Posted by yunntayunnta at 2008年08月13日 21:54
アーシャ様
いつもありがとうございます。
これから骨強度のことを書き進めていく段階でもふれますが、
骨の代謝には、たんぱく質、カルシウム、マグネシウム、ビタミンK、ビタミンD、鉄などと
総合的に必要のようです。
やっぱり、年齢を重ねてもタンパク栄養を充分摂る事、摂れるようにすることなんですね。
また、身体を動かし、骨に物理的な刺激を与えることで、骨密度の低下は防げることは、NASAの研究でも実証済みとか・・。
Posted by yunntayunnta at 2008年08月13日 22:07
yunntaさん、こんばんは。

早速、骨密度の減少シグナルをお知らせいただき有難う御座います。
慢性的に感じる腰痛、背部痛なども要注意なのですね。

尚、カルシュウムパラドクスのお話,良く理解いたしました。
人体機能の素晴らしいところが、ある不足する栄養素があることから過剰に働き、思いもよらない他の部分に影響するのですね。

カルシュウムの人体吸収は食事からがいいと効いています。
そのために目下「シュンギク」を多く自家栽培して食べてはいますが。

しかし、今は土壌にミネラル不足など土壌劣化の傾向にあり,なかなかどの食物がいいのかわかりにくいように思っています。

ここに、健康と栄養のかかわりの広い知識を知りたく思っています。
今後共,よろしくご指導の程お願いいたします。

ありがとうございます。
Posted by 白州の爺や at 2008年08月13日 22:57